宗像の畑と荒れ地から始まった、「できたらいいけど」という夢物語
福岡県宗像市の土穴地区の畑、田んぼと荒れ地を、商業施設と住宅地につくり変える。
そんな「できたらいいけど」の夢物語を現実のものとしたのが、当社の創始者。
2000年の秋のこと。
なんとチャレンジングなストーリーだろう。
ちょっとカッコよく言うと、宗像版『バグジー』である。
受け継ぐチャレンジングスピリット
我々は、そんなチャレンジングなスピリットをいつまでも継承していきたいと願う。
「できるわけねぇだろ」を薪にくべて、たくさんの「のろし」を地域に上げたい。
そんなわけで。
2026年もくりえいとは、「自分たちが面白いと思うやり方で、地域課題にチャレンジ」する。
それを少し別な言葉で話すと次のように言えるかもしれない。
仕事で世の中の不幸せを減らすという考え方──得と損を同じだけ引き受ける
私は不遜な人間であるからして、(本気で)仕事をつうじて「世の中の不幸せをなくしたい」と考えている。
だが、極論を言えば、それを何とかして「ビジネス」にする必要もない。
単純に、得するものと損するものを同じ程度にやっていればよいのである(笑)
また、他社さんが既に地域の問題を解決している事業には参入しないこともルールにしている。
二番煎じは、どこをどう煎じ詰めても面白くならないからだ。
ただ、既に成熟した業界であっても、そのプロセスに不正義があるものには正面から取り組んでいく。
商売のプロセスに正義をもたらして、正当な利益をあげながら、その企画が支持されるのか、挑戦したいからだ。
誰も引き受けなかった事故物件との出会い──想像もしなかった縁の始まり
世の中、なにがどうつながるのかなんて、神ならぬ我々には想像もしようがない。
昨年、こんなことがあった。
宗像市の社会福祉協議会さんから、問題のある(火災にあった)建物を引き取ってもらえないか、という相談をいただいた。
現在の所有者さんは(そのおかれた境遇から)建物を維持することが経済的に難しいうえ、このまま放置しておくのも地域にとってよろしくない(美観を損ねることや、周辺不動産価値の下落など)、という思いからだ。
そして、みなさん一生懸命にこの建物の引受先を探されたようだが、どこの不動産会社も引取りをお断りされた(心理的瑕疵物件(いわゆる事故物件)だし、元通りにするだけでも結構な投資が必要なので当然のことだと思う)。
もう相談に行くところのなくなった社協の方々の、最後の声掛け先が当社だった(たぶん)。
そして、我々はほとんど考えることなく「やりましょう」と応えた。
それは「(所有者さんが)困っていて、誰も引き受けないなら我々が引き受けましょう」というだけの簡単な判断だった。
ただ、判断は簡単でも、それを実需に変えていくのはA難度(笑)
利益ゼロでも引き受けた理由と、そこに残ったもの
話を大きく端折るが、それでも何とか(全ての事情を理解したうえで)この建物をご購入いただくことができた。
(新しい所有者さんが実に素敵な方で幸せだった)
ただし、利益は全くのゼロだった(笑)
ところがお引渡しから1ヶ月のち、(申請したことを忘れていた)わずかばかりの省エネ補助金が還付された。
大した額ではなかったが、その補助金のぴったり半分ほどを元の所有者さんにお返しして、たいそう喜んでいただいた。
第2話が始まり、経験がビジネスとして循環し始める
なんとなく「いい話」で終わった感じだったが、実はこの話には第2話がある。
ちょうど、この建物を譲り受けて改修工事をしていたころ、別の福祉団体から連絡をいただいた。
「困っている物件を引き取っていただけますか?」
もう事故物件に関して怖いものなどない(というか麻痺というべきか)我々は、ここもノータイムでイエス。
当社がそういう難しい物件を引き取る業者だという(良いのか悪いのか分からない)評判を聞かれたらしい。
不思議なご縁である。
ひとつめの建物を引き取ったときには、まったく想像もしなかった展開。
そして、第2話では利益を出すことができた。
我々は一連の経験を通じて、事故のあった建物や孤独死のあった建物などの問題を否応なく考えさせられた。
今回の第2話の利益を、そういう問題の解決の一助になるように投資したいと考えている。
2026年もチャレンジし続ける一年へ
挿話が長くなりすぎて、全体のトーンがぼんやりしてしまったが、とにかく今年もチャレンジし続ける一年でありたいと願っている。
懸念はひとつだけ。
6月から7月は「仕事<ワールドカップ」モードになること。
それではみなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。